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花ちゃんとの出会い⑤

今日は、花ちゃんを探す日。

さて、花ちゃんはいったいどこにいるのだろう。
会ってくれるかな。

そんな想いでドアチャイムを鳴らし
いつものお母さんのお出迎えに


「今日はいつも通り2階にいますか」と 

いつもは確認しないような言葉をかけて
お母さんが 「はい、います」 と 何か進展があることを期待してか
ちょっぴり微笑みながら答えた。

「では、早速2階に行って今日は部屋を探させていただきますね」と



早速


「花ちゃん、こんにちは。
 今日は花ちゃんを探すね。
 まずは、花ちゃんの部屋から・・・いるかな?」


ここで

もし

ドアにカギがかかっていたら・・・

やっぱり今回も会いたくないっていう意思表示だな・・・

そう思って

ドアノブに手をかけたら

なんと開いた!


「花ちゃん、いる?」


花ちゃんの部屋はやっぱり網戸からの風にカーテンが揺れているだけだった。


「あれ? 花ちゃんいないね。
 どこかな ん? クローゼットの中かな? 開けるよ」


とちょっと小声で言いながらクローゼットの扉をそっと開けた。


いなかった。


「花ちゃん、いないね。
 じゃぁ弟くんの部屋かな~」と


花ちゃん聞こえるように話しながら移動した。


「花ちゃん」と


弟くんの部屋のドアを開けて
クローゼットも開けたけど
やっぱりいなかった。


「あれ~? やっぱりいないね。今度はお父さんとお母さんの部屋かな~」


と言いながら移動して


「花ちゃん。
 あれ? ここにもいないね。
 もしかしてベランダ?」

ベランダを確認しながら


「ん~~~ここにもいないかぁ~。
 花ちゃんはいったいどこかなぁ~」



残すところは2階のトイレだった。



もう、ここしかない。
ここでトイレのドアにカギがかかっていたら「会いたくない!」の信号だ。


To be continued 

ーMISAー