あれは
とあるファストフード店で時間調整をしているときの出来事。
見渡すところ席が空いていなかったので
レジ近くのカウンター席にすわって
コーヒーを飲んでいた。
すると
先輩スタッフが新任スタッフに
「今日はレジ打ちを教えるからな」
おーーーこれからＯＪＴが始まるんだなぁ。
どんなＯＪＴかちょっと楽しみ。
ＯＪＴがあるなんて
さすが大手のハンバーガー屋さんだな、と思って興味津々で聞き耳を立てていた。
「まずは打つ前にここに自分のカードを・・・・」
ふむふむ
と、順序立てて
わかりやすい口調で
教えている先輩スタッフの姿に感心していた。
新任スタッフも「ハイ」、「ハイ」と気持ちの良い返事で応えていた。
そして、最後にこう言った。
「いいか よく聞けよ
俺も仕事はこうして先輩から教わった
これからいろんな先輩とシフト組んで一緒に勤務すると思うけど
その人によってやり方が違う人もいるんだ
ここで一番大事なことはな
だからどの先輩と組んでも
その先輩が教えてくれる時は ”ハイ” と言ってちゃんと聞くんだぞ
俺もそうしてきた
そしてこうして自分なりのやり方を見つけてきたんだ」
思わずコーヒーを吹き出しそうになった。
ハッ！？
なになに？
これがＯＪＴ？
一番大事なことは
【その人によってやり方が違うけど
先輩が教えてくれる時は ”ハイ” と言ってちゃんと聞く】
ほぉ～
人とのかかわり方がいかに大事かを最後に教えたんだ。
なるほど人間関係をうまくやることを伝えたかったんだ。
こんなオチがまっていたなんて。
はぁ～
感心していいものか、どうか
保育業界においても
「業務の標準化」や
「OＪＴチェックシート」を使用した
新任OＪＴを実施しているこの時代に
この教え
ふぅ～む・・・
一方では
「ハンバーガー１００個ください」
「ハイ、店内ご利用ですか？ お持ち帰りですか？」
と、マニュアル通りの対応を行う最大手ハンバーガショップもあるのに。
これまた摩訶不思議。
ーMISA－
オチのあったOJT