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アサーション①

こんな親子に出会いました。
ある日の電車の中のひとコマです。

男の子が靴を脱いで窓の外を眺めていました。
すると、反対側から電車が来たのです。
男の子は、すれ違う電車のあまりの速さと音の衝撃に

「ママ、みて、でんしゃだよ!」と
それはそれは嬉しそうに満面の笑顔で声を上げました。
お母さんはひと言こう言いました。

「しっ!」

人差し指を口に当てながら。

男の子は、ちょっとだけ肩をすくめて
それでも外の流れていく景色に目を輝かせながら
『またでんしゃくるかなぁ〜』と期待して見ていたのだと思います。
そのとき、再び電車がすれ違ったのです。

「ママ、みてみて、またでんしゃだよ!!」と

嬉しそうに目を丸くして、その感動を見たままに声に出しました。
するとお母さんは

「しっ!!」と

さっきより強めの声で人差し指を立てながら、ちょっとキツめの目で男の子に言いました。
男の子は肩をすくめたあと
今度は、からだを揺らしながら外の景色を眺めていました。
電車とすれ違ったときの感動と次への期待でワクワクしていたのでしょう。

するとまた、電車が来ました。
男の子は

「ママ、ママ、みて、みて、ほら、でんしゃだよ」と

その感動が伝えたくて
ママにもわかってもらいたくて
おもいっきり表現しているかのようでした。
お母さんは

「何度言ったらわかるの!!もう、静かにできないのだったら次の駅で降りるからね!!!」

と頭から見えないツノをニョキニョキだして、ものすごく強い口調で男の子に言いました。
男の子は泣き出してしまいました。

そのときお母さんは、最初から最後までずっと携帯を操作していました。

子どもの心が壊れる瞬間ですね。

このような場面に出会った場合、子どもとのかかわりをどのようにすればよいのでしょうか。

それが「アサーション」です。
明日、この親子のエピソードから一緒に「アサーション」を学んでみましょう。

それでは、今日の澄み渡る青いそらを見上げて、ひと呼吸して、さぁ今日も気をつけて
“いってらっしゃい”

※「アサーション」を本格的に学びたい方は、「NPO法人そらの会 保育・子育てカウンセリング研究所」の
 カウンセリング講座で一緒に学んでいきましょう。

ーMISAー